新技術への移行ができない日本企業-日本経済の成長は困難なぜ日本の会社は、グローバル経済の変化についていけないのだろうか。これだけ技術開発をしていながら、次々と中国韓国台湾などの企業に敗北するのはなぜだろうか。 それは、日本人の文化そのものに理由がある。それによって立つ日本の企業の在り方、組織の状況が大きく日本の成長をダメにしているのである。 企業というのはそもそも、利益を追求するのが目的だ。そのためには、生産性向上や技術開発・マーケティングといった、知能を必要とする活動が欠かせない。しかしながら、日本の企業は知能はあまりというよりほとんど全く重視されないという不思議な組織なのである。 なぜそうなるのだろうか。その理由は、そもそも日本人自体にある。簡単に言えば、日本人自体が実は大した事がない単なる真面目で几帳面な国民であるだけなのである。高度経済成長がどうの80年代のジャパンアズナンバーワンがどうの、というかもしれないが、需要が拡大している時期には、頭を使わなくてもただただ量を増やす、労働者や投資を増やすだけで対応できるのでそうした時期のノウハウなどなんの意味もない。 需要拡大時期は、経営者も組織の人々も何も頭を使う必要がなかった。前例踏襲で、適当にやっていればいいのである。評価の基準は、単なる協調性やらその他何となくこの人がいいみたいなあやふやなものだ。要は、マイナス評価の社会なのである。つまらない失敗をパラノイア的にバッシングする日本人の社会行動を見れば容易に理解されるだろう。大して衛生的に問題のないコンビニでの若者の問題行動で、社会的パニックに陥る日本人の「病的」反応を見れば明らかだ。 典型的な例が、人類に貢献する業績を成し遂げたにも関わらす、会社では徹底的に冷遇されたフラッシュメモリを開発した東芝の元社員や青色ダイオードを開発したノーベル賞受賞者だろう。日本の社会的風習では、知能は全く重視されないのである。日本では博士号は何の価値もないのである。 そもそも日本社会というのは、未だに江戸時代であり、殿様と庶民という発想しかない。そして、殿様はバカ殿でも何の問題がないというのが実態だ。そして未だに鹿鳴館文化であり、表面的に欧米の真似をしているだけで、欧米文化の本質的なことは何一つ理解していないし理解しようとすらしないという不思議な国民性なのである。 こういう社会と国民性であるから、組織自体が目的的に機能しないのである。日本経済の停滞の理由は、簡単な話で、日本人そのものの国民性によって企業が技術革新も市場のニーズへの対応もできないからである。さらに悪いことに、日本の経営者は全く経営能力がない。彼らは、何もできない人たちと言っていいのである。本当に何も知らないし、リーダーシップもない。だから、新たな技術を市場に投入できないのである。いくら技術者がいいものを開発しても、日本の組織では必ず無駄になる。過去の事例を見ればわかるし、経営者は技術革新への理解もないし、リスクを負うリーダーシップも何もない連中だからだ。 結局日本の経営者の出来ることは、賃下げしかない。これだけだ。MBAが使えないとか言っているのが一例で、そもそもMBAを理解すらしていない経営者がほとんど全てと言っていいのであるから、MBA資格を取得して日本の会社に就職すること自体、止めた方がいい。MBAを本気で生かそうとしたら、社内体制を抜本的に見直す必要が出、必ず多くの血を見る結果になる。非効率な日本の会社内にパッチワークを当てたところで、全体が腐っているのでほとんど効果なく、反発しか招かない。結局は、起業しかない。 新たな技術で市場のニーズに応える、リスクを負うということができないのが日本の経営者であるから、結局大企業は今後縮小していくし、最後は合併でごまかすか外資に買われる以外にない。 要するに基本的に経済的に機能していない、というのが日本の会社組織の実態であるから、当然日本経済は停滞するのである。最低賃金を上げたところで、上げた分いろいろやらされて労働が強化されているだけなのが実態であり(実質賃下げ)、何ら日本経済の需要拡大にならないのは当然だ。それどころか、今度は、研修生名目で東南アジアから安い労働力を雇用しようということになるのである。どこまで行っても、日本の経営者は賃下げでしか利益が出せない無能な人たちであることは現実を見れば明らかである。
by DEFENCE_JAPAN
| 2019-05-25 06:27
| 日本崩壊
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