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日本国防衛のための政策とは・・・直接民主制

大人になれ-幼稚化が日本衰退の原因

最近、日本の衰退の原因を、文化論やコミュニティの崩壊のせいにしようとする人々が多い。だが、真実は逆ではなかろうか。むしろ衰退してきたのは、人々が日本人であることの誇りを失ったというむしろ個人が弱くなって集団に頼ることになったからではないだろうか。それが最近の、似非コミュニティ論にみてとれるのである。

人類の進歩は、集団の力もあるが、むしろ個人の創造性によってなされている。最近の技術開発の様相を見れば分かるが、必ずそこには才能ある個人が指導力を発揮している。したがって、凡人が何人集まろうが、全く意味をなさないのである。

しかし、日本の最近のコミュニティ論者は、あたかも集団が形成されればそれでいい、みたいなどうも違うような方向に進んでいる。いったい人間は、そんな集団的なものだろうか?大人の社会、子供の社会にあるのは、集団内の権力抗争に多くの労力が費やされている(イジメはその典型であるし、KYだの、ネクラだのそういう差別用語だけでなく、普段から人間は気に入らない人間の排除をしたがる存在だ。また、江戸時代以来の士農工商や部落差別もまさにその典型で未だに地方には形を変えて残っている。)。

結局、目的のない人間の集合は、ほぼトラブルをつくりだす元でしかない。なぜか?答えは簡単である。個人が未熟だからである。人間は集団のいろいろな軋轢を、個人が教養等を学ぶことによって、理想人になる努力をすることによって減らすのである。それによって、社会において、どんな人間も好き嫌いなく受け入れ活用して生産力が向上し、豊かになるのである。だから、簡単に人を殺してはいけないのである(これが最大の殺人がいけない理由である)。

ところが、最近のコミュニティ論者は、個人の成長という観点を忘れていて、動物的な集団化を礼賛しがちである。無教養な人々ほど集団化しやすい。それは当然である。反社会集団やある種の少年たちの方が集団化するのは容易にみてとれる。そんなことは、教育とは無関係である。集団化は、最終的には創造性ではなく破壊に向く傾向が強いのは明らかである。

重要なのは、集団化ではなく「ネットワーク」である。優れた個人の「ネットワーク」なのである。教室や刑務所を見れば、狭い場所に閉じ込められた人間がいかに堕落して破壊的になるかは、明らかである。それはあたかも自ら火をおこしているようなものである。そして、大人というのはむやみやたら集まらないのが普通で、普段は孤立しているように見えるのである。それが近代社会の人間である。

日本に必要なのは、抽象的で感情的なコミュニティではない。個人が教育をしっかり受け自立することである。自立できないから、自己主張ができないし、正しい自己主張の仕方を知らないし、社会システムを変えることができないし、そして結局安易にコミュニティがありさえすればいいんだということになる。日本の古いコミュニティが実際にはいかに日本の近代化を阻止しているかは、過疎化を見れば明らかである。自立していない個人の集団が、結局は近代化に追いつけずに簡単に壊れるのである。

見せかけだけの人間関係が日本でははびこり、本当に重要なものが見えていない。個人の資質こそが、能力こそが近代社会の要諦である。決して、コミュニティなどという「集団への逃避」ではない。現実は、そんなに甘くないということである。
by DEFENCE_JAPAN | 2010-12-13 08:09 | 日本再生
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消費税で景気腰折れ、金融バブルでは成長しない、天皇制は明治維新の「政治」制度<おバカ保守層への本物保守からのメッセージ>

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